その22



名鉄広見線の単線区間
 

名古屋鉄道は、愛知県や岐阜県にまで幹線や支線を持つ中京の独占的私鉄です。しかしここ10年~20年前から、廃線、無人駅化やワンマンなどの合理化が進み次第に経営規模を縮小してきました。今では岐阜県犬山以北の新可児駅からわずか7.4kmの単線盲腸線でオール無人駅の広見線の新可児以東は途中交換駅もなくなり、ワンマン2両固定の一編成で1日中7km強の短い区間を往復すると言う、超過疎路線です。ただ唯一前面に純粋な行き先看板を付ける路線であることで人気があります。蒲郡線も看板を付けていますが、単に絵入りの飾りでしかなく、昔ながらの広見線単線区間もいつまで続くか、廃線の噂もちらほら聞こえてくるこの単線路線を訪れてみました。   4月19~20日
   

まずは昼前、始発駅新可児に到着しました
 
 

新可児駅の広見線単線分岐始発駅と言っても小さなホームで、2両編成しか止まれないホームでした。日中車内は閑散としています。

 
 
 
  
 

 
地図では次駅の明智までは良い撮影地はなく、一駅先の明智駅で下車。少し歩くと間もなく独特のスカーレット色の電車が来ました。
ただここは現在大規模団地の造成中で立ち入り禁止となっていて、広く撮ることが出来ません。 仕方がなくまずは農道から1枚です。

 
 
 
 
 

 
ここはもう顔戸駅のすぐ近くです。団地工事で大型トラックの頻繁な通行には参りました。
 
 
 
 
 

 
昼過ぎには陽が照ってきました。暑い!御嵩口から可児川鉄橋を渡って顔戸(ごうど、と読みます)駅に進入する上り電車です。
 

 
 
 

 
次駅御嵩口間には唯一の可児川鉄橋がありますが、歩きだと大きく迂回して時間をとるので今日は電車で終点御嵩まで来ました。
ここも一線の何もない無人駅で、駅前には自販機しかないスーパーローカル駅です。今日は下見半分で探索し、明日に備えます。



翌日は本格的に目的の6000形看板付きを撮ります
 
 

 
可児街内のホテルで1泊した翌日、駅に行ってみるとなんと昨日の赤1色とは車両が替わっていて名物6011F白帯車が入っていました。

 
 
 
 
 

 
これに乗って終点御嵩まで行きました。運よく車止めの背後から正面が撮れました。こんなスーパーローカルに高校があるなんて驚きです。
                 予期していなかったのでびっくりです。(★みんなマスクをしているので敢えて目線入れていません)

 



 

ここは顔戸駅付近で、唯一緑に囲まれたところです。東西に線路が走っているので、午前中しか撮れませんので、御嵩から戻ることにしました。







可児川手前です。猛烈な暑さになりました。電車が来るまで日陰に退避し、ボトルの水を大量に飲んでいます。下から見上げた角度で。
 
 
 
 
 

 
歩いて顔戸から可児川鉄橋に来ました。枯草の残る、あまり綺麗な川ではありません。まずはお決まりの角度で1枚。急に同業者が増えました。白帯車だから?
(驚いたことに、このタイミングで新可児で行先板を白の普通に替えています。これぞ名鉄サプライズ!)







川の土手から道路は大きく迂回して顔戸駅に向います。結構大回りになります。もう暑さで体調は限界ですが、白看板なので頑張ります。







昨日と同じ顔戸駅を出発したところです。ダンプカー工事はもう始まっています。ここから
明智までは団地の造成中なので、ここで撮影は断念。 でも、とてもラッキーな1日でした。



 
やはり白帯車ではなくても、無地で白の行先板がわざとらしくなく、一番自然だと思い再度広見線に行きました。前回撮れなかった鉄橋の新可児側の土手狙いで再チャレンジしました。    撮影は南海電鉄帰りの9月25日です。     
やはり普通の姿が一番いいですね。     


 広見線リベンジ編



終点御嵩駅は秋もやはり朝が順光になるので、ローカルっぽさを出して撮りました。白帯はない方がいいかもしれません。







ここは秋で雑草が伸び切った状態であるのを忘れていました。もっと横から撮るつもりでしたが、足回りが隠れてしまいます。







ここも同様、雑草をかき分けて線路にかかる背の高い草は根こそぎ取ったはずなのに。この2枚は白看板を強調するため意図的にアップで。


 




そして昼過ぎには満を持して日光が回る可児川鉄橋に行きました。保線員退避場所を入れずに撮ると多少窮屈になります。
 いずれにしても文字だけの白の行先板をつけた電車はここだけになりました。他の鉄道でも少ないのではないでしょうか。